なぜ簿記2級に落ちないためには工業簿記から勉強するべきなのか?

簿記2級は工業簿記と商業簿記の2科目があるけど、どっちから勉強したらいいのだろう?これから、経理職での就職を目指す上で簿記2級が必要なので、試験に落ちないために効率的な勉強の進め方を知りたいです。

こういった疑問にお答えします。

カド
記事を書いている私は、2019年11月17日(日)に行われた第153回日商簿記検定2級に落ちました。そんな私から、落ちたからこそ分かった効率的な勉強方法を解説させていただきます。

なぜ簿記2級に落ちないためには工業簿記から勉強するべきなのか?

簿記2級は工業簿記から勉強しましょう。

なぜなら、最近の出題傾向では工業簿記が重要な得点源だからです。

最近の出題傾向から読み解く工業簿記と商業簿記の難易度

図に示す様に、商業簿記が難化傾向にある一方で、工業簿記は易化傾向で得点を稼ぎやすい問題が出題されています。

つまり、ここ最近の出題傾向では工業簿記で満点を取る勢いで素早く解いて、商業簿記に時間をかけて勝負をかけるというスタイルが合格の近道です。その為にも、まずは工業簿記を自分の得意分野として確立するべきです。

私が第153回の2級を受験した際には、特に第4(本社工場会計),5問(組別総合原価計算)で得点を稼げなかったことが落ちた1番の原因だったので、工業簿記の重要性を身に染みて感じました。

ただし、簿記3級レベルの知識は必須です。なぜなら、簿記の基本的な知識なしで工業簿記の理解は難しいからです。その為、3級を飛ばして2級を受験される方は、まずは商業簿記の基礎を学んでから工業簿記の勉強に移ることをオススメします。

工業簿記・商業簿記はどこを重点的に勉強すべき?

結論として、過去に出題があった分野を分析して勉強しましょう。

なぜなら、出題される範囲は決まっているからです。

下図は、過去10回分の工業・商業簿記の出題頻度の高い順にまとめた表です。

この表からは、同じ分野を連続で出題することは少ないにしても、一定の範囲内で出題されていることが見て取れます。

なので、出題傾向から考えて「ここさえ勉強しとけば合格できる」なんてヤマを張るのは危険ですが、「この範囲は出るかもしれないから、勉強しといた方がいいかもしれない」と分析することはできるはずです。

その為、むやみやたらに量をこなせば合格できるほど簿記2級は甘くありません。

大事なことは分析しながら、取捨選択して勉強を進めることです。しっかりと脳に汗をかきましょう。

落ちたからこそ分かった、受かるための勉強方法

まずは過去問を解きましょう。

なぜなら、出題傾向や出題形式が掴めて、勉強の組み立てがしやすくなるからです。

1.過去問を解く(傾向と形式の把握)

まずは過去問を解いてみましょう。目的は過去の出題の傾向と形式を理解することです。

その為、テキストを見ながらでOKです。ただ最初なので、たくさん間違えてしまうでしょうが、落ち込む必要はありません。

試験を受ける時までに、解けるようになればいいのですから。

2.テキストを読む(内容理解)

過去問を一通りこなしたら、つぎはテキストを仕上げましょう。

目的は、出題範囲の内容理解です。

最後の過去問演習に使う時間を確保するためにも、不要だと思う分野に時間を使わない様に注意してください。

この段階では、全体として7~8割理解できていれば十分です。最後の過去問演習で100%の理解に上げるイメージです。

3.過去問を解く(実践対策)

最後に過去問で仕上げをしましょう。

目的は、出題パターンを覚えることと内容理解度を100%に上げることです。

なので、満点が取れるまで何度も繰り返しましょう。

過去問に慣れることで、受験当日に慌てなくなります。

また、解き進める中で自分の理解不足の分野が出てくれば、その都度テキストに戻って復習すればいいので、不得意分野を潰す為にも有効です。

この作業を繰り返して、試験前日までに理解度を100%まで上げましょう。

【要注意】テキストを頭から順番に全て読み込むのは一番ダメな勉強法

一番ダメなの勉強法は、テキストを頭から順番に全て読み込むことです。

なぜなら下図の様に、簿記3級と2級のテキストのページ数を単純に比較すると2倍に増えるからです。

つまり、力を注ぐべき分野であるかの判断ができなければなりません。この点から、いかに効率よく勉強を進めることが重要であるか見てとることができるでしょう。

その意識があるのといないのとでは同じ時間勉強した場合でも合否という結果で差が出ることになりますので、勉強を始める前に重要な分野を把握するようにしましょう。

私が落ちたのは、勉強方法が間違っていたから

簿記2級の合格に向けて、是非以下の手法で取り組んでみてください。

  • 工業簿記から済ませる
  • 過去問→テキスト→過去問の手順で進める

私が落ちたのは上記の様な正しい勉強方法ができなかったからです。

その間違った勉強方法とはテキストを読み込んで、テキストの問題集で基礎を築いてから過去問に移るのというものでした。

しかし、重要分野の特定ができず、全ての分野に100%の力を注いだためにテキストの勉強で精一杯でした。

結果として、過去問を1度も解けずに試験当日を迎え、落ちました。

だから、読者の皆さんには私と同じ失敗をして欲しくないと思っています。

読者の皆さんが私の失敗経験を踏み台にして、合格してくれることを切に願っています。

オススメの参考書